我慢ができず買ってしまう

朝起きると心咲とママは寝ていた。


今日は朝から自治会の草取りがあった。


野菜ジュース一杯と大きなバナナ一本を口に頬張り、現場に向う。


現場に着き一通り会長から作業の説明を聞く。


近くで見知らぬ若い女性が3人仲良さそうに話をしているが、最近引っ越してきたのだろうか。
不思議そうに見ていると目が合った。


いやらしい目つきで見ていなかったか。


不安になる。



今話題のセクハラ問題になったら困る 。



やばいやばいと冷や汗が背中を伝う。



しかしその女性達はこちらを向き親しそうに挨拶をしてくるではないか。



さっぱり誰なのか分からない。



単なる挨拶にしては馴れ馴れしい。


よーく見ると三人ともどこで見たことがあるような気がしてきた。



心咲のことを尋ねられた。



はっとした。



近所の若奥さん連中だった。


すっぴんでマスクをしていたら誰だか分かる訳がない。


普段から厚い人達なのだから。


何故女性はこんなにも化粧で変わるのだ。まるで別人ではないか。


嫁だけではなかったのだと感心した。


草取りが終わり家に帰ったらママと美咲が起きていた。


美咲はとてもご機嫌そう。


ママは寝不足で不機嫌だった。


ちょうど洗濯機が終わりママが洗濯物を干す。


私は風呂掃除と皿洗いをした。


早めに済まし心咲と遊んだ。


今日はエディオンにプリンターを取りに行く日だ。

出かける準備を済まし、エディオンに向かう。
途中でローソンに寄り車の税金を支払う。
昼ご飯も買い車で食べた。


エディオンに到着し、心咲をベビーカーに乗せる。


まずは前から嫁が欲しがっていたホットプレートを見て回った。


珍しく速攻で買う品が決まった。


普段なら一時間以上かかる上、仕舞いには買わないで帰るのだが、心咲が生まれ何かが変わったのだろうか。



それとも嵐の前兆か…



しかし、来週の取り寄せになる。


ホットプレート代を支払い、予約して今度はプリンターを受け取りに行く。


その途中、私が欲しがっていたブルーレイレコーダーに赤札がかかっていた 。


立ち止まり頭を悩ませる。



何度も行ったりきたり。


財布とも店員さんとも相談した。


心咲は不機嫌そうにこちらを見ている。


で、今日買わないでいつ買うのかということで思い切った。

4万円…コツコツ貯めた私の小遣い…


プリンターとブルーレイレコーダーを受けとる。


プリンターだけはおサイフケータイの iD で買うことにした。



最近ドコモのDCMXカードをdカードゴールドに変えた。


特典で8000円キャッシュバックがある。


それ受け取るためiDで2万円分、買い物をしろという事だ。


初めて使ってみたが、簡単で快感でスムーズだった。


ただ携帯をマークのところにかざし暗証番号を打つ。


後は名前を書くだけとシンプル。



支払いが終わると心咲がぐずりだした。


お出掛け中はとても賢く少々お腹が空いてもオムツが蒸れてもあまりぐずらないのだが、さすがに長い買い物だった。


不快感MAXだったのか申し訳ないことをした。


急いでプリンターとブルーレイレコーダーを車に置き、中でおむつ替え。


普段は一番後ろの座席でオムツ替えをするのだが 荷物がいっぱいでセカンドシートに転がせドアを開けたまま、外からおむつを替える事にした。


おむつを替えてもらえるとわかったのか、機嫌が良くとてもお利口だった。


しかし今度はおなかが空いたのか、すぐにぐずりだす。


急いでベビーカーを車に乗せエディオンの横にあるゆめタウンの屋上に車を移動。


角の方に車を停め授乳をする。
外から見えないように私の服でカーテンをつくる。


授乳ケープがあるのでよさそうなもの だが。


ママは見られる見られると連呼する。


誰が見るのか、とても神経質だ。


かなり面倒臭い


授乳が終わりエレベーターホールの近くに車を停める。

心咲をまたベビーカーに乗せ今度はゆめタウンの子供用品店に向かう。



子供用品店に着くと心咲がまた不快そうな顔している。


おむつ替えだ。


近くに赤ちゃんの部屋があるのでそこでおむつ替えを済ませる。


そしてまたママが服を見に行き、私と心咲は一緒におもちゃを見に行く。


おもちゃ売り場に着くと、おしっこの匂いがした。


…おむつ替えだ。


再び、赤ちゃんの部屋へ行きオムツを変えようとするが満員。


みんなが出るのを待ち、誰もいなくなったところでオムツ替えを始める。


お利口で暴れることもなくスムーズに済んだ。


今度は抱っこをしてオモチャを見に行った。


これといって欲しいオモチャはなかったが後からママが合流し、離乳食セットを見たいというので見に行った。


すると近くにピジョンまぐまぐという商品があった。

自分で哺乳瓶を持って飲めるタイプだ。


3ヶ月頃からと書いてある4ヶ月の心咲にはちょうどいいので買うことにした。


ちなみに離乳食セットは種類が少なくあまり気に入らなかったか悩んだ挙げ句、買わなかった。


やはり出産前と何も変わらず、嵐の前触れでもなかった…


帰り道、スーパーとドラッグストアに寄り帰宅する。



帰ったらもう忙しい。


とりあえずプリンターとブルーレイレコーダーをワクワクしながら設置する。


まずは現行のブルーレイプレーヤーをテレビ台から取り出し、もう使わなくなったファミコンも処分した。


その中を掃除機をかける。


テレビ台にプリンターが入らない…えっ?

高さ、幅はクリアしていたが奥行きがダメだった。


なんてこった



とりあえずプリンターをテレビ台に入れるのを諦め、隣のタンスの上へ。


そして、ブルーレイレコーダーを収める。


その上に写真整理用に買ったスティックパソコンとその周辺機器を納めた。


早速プリンターとブルーレイレコーダーに電源を入れる。


双方立ち上がるのに時間がかかるためひとつひとつしなくて良かったと思った。


プリンターが10分ぐらいかかる。


その間にブルーレイの設定をすます。


そしてボタンでどこがどういう風に動くのかということを確信しながら手探りで進めていく。


そうこうしているうちにプリンターの立ち上げが終わった。

とりあえず A 4用紙を挿入して印刷設定を指示通りに行う。


プリント中タンスが連動し、リズミカルに揺れる。


なかなか面白い。


私は早くスマホにある写真を プリントアウトしたかった。

が後方でお腹が空いたお腹が空いたと 喚いているお方がいるので諦め、風呂に入る。


もちろん心咲の風呂担当は私である。


今日はスムーズに風呂に入れられた。


多少不機嫌ではあるが昨日のように目を合わさないほどではない。


心咲が風呂から上がりしばらくして、しゃっくりがついたからおっぱいをあげるというママの声がしてきた。


どうぞどうぞ。


風呂から上がるとしゃっくりを止めるために飲ましたおっぱいだが本気で飲んでいる。


そのまま飲ませていいよ。


その後ママのお風呂は後に回し、食事にした。


食事中も心咲はやはりぐずる。


一人では寂しいのか、私の胡座の上に心咲をちゃんこさせ飯を食べる。


心咲の機嫌はよくなったのだが、食べにくくて仕方がなかった。


食後ママが風呂に入る。


心咲は機嫌よく一人で遊んでいる。


私はプリンターと格闘中だ。




どうにかスマホと無線で写真がプリントできた。


まだまだ使い方はマスターしていないがとりあえず満足した。




きぃーっ

突然心咲が狂ったように奇声をあげる。


私は凍りつく。


あょっーっ

なんとも表現しがたい叫びが家中をこだまする。




おそるおそる心咲の顔を除きこむ。



とても機嫌がよさそうだ…


後からママに聞いた話だが、自分で声を出せるのが楽しくなると始めるそうで、深夜にも叫んでいるとの事。

なんとも心臓に悪い迷惑な話だが、この成長も喜ばしい。


ママが風呂から上がってくると同時にまた少しぐずりだす。


しばらく放置するするとだんだんだんDXちゃんになっていく。


沸く子さんに水を入れスイッチオン。


今日は 哺乳瓶ではなく、先ほど買ったマグマグでミルクを飲ますことにした。


ミルクを入れお湯を足す。


いつも氷水を張って哺乳瓶を入れているタッパーにまぐまぐの持ち手が邪魔でが入りにくい。


無理やり入れて軽く回す。


まだ泣き方が大きくないので心に余裕があるある。


ミルクが冷めたところでまぐまぐでの授乳を始めようとするが、持ち手と乳首の空気穴の位置が悪かった。


位置を変えるため一旦抱えた心咲を布団に寝かす。


これがいけなかった……


スーパーギャン泣き心咲DXの完成である。


泣き叫ぶ心咲。
あたふたする私。
すかさず抱え上げるママ。

しかし

心咲は暴れまくる。
ママは叩かれまくる。
私は焦り手が震える。


一旦蓋を開け乳首を回そうとするがなかなか回らない。


やばい!



どうなっているんだ!


ふたの締め終わりに乳首の空気穴がちょうどいいところに止まるように調整しなければならない。

こんな繊細なことをこんな状況で冷静にできるはずもなく、無駄な時間が刻々と過ぎていく。


一旦冷静に深呼吸し、蓋を閉め空気穴の位置を確認。


蓋を外し乳首の位置を調整する。
うまくいった。


急いでママから心咲を受けとり乳首を口の中に突っ込む。


すごい勢いで飲んでいる。


ママにマグマグを握らすようにお願いする。


上手に持った。


そのまま私はゆっくり手を離す。


しっかりミルクを飲んでいるではないか。


さすが天才心咲私の娘。


一発でまぐまぐの飲み方をマスターした?


ミルクがなくなっても空のまぐまぐを吸っている。


黙っていたらずっと吸い続けていただろう。デテコナイヨ


乳首を抜く。


するとみさきはまぐまぐを放り投げようとした。


残念。


私が持っていたので飛んでいくことはなかった。


間もなく泣き出す心咲。


120㍉㍑では足らなかったのだろう。
すかさずママにバトンタッチ。



一心不乱に飲み続けた。


授乳を終え私がゲップを任される。


最近、抱えるのも疲れるので胡座の上に座らせる。

1分もせずにゲップが出た。

そのまま眠りに入った。

ゆっくり布団に置く。

歯を磨き私も寝る事にしよう。

プリンターとブルーレイレコーダーとの格闘はまた後日。



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