胎児のしゃっくりについて

心咲が嫁のお腹にいるベビちゃんの頃の話。

初めて胎動を感じて数日後のこと。

5秒に1回ぐらいの間隔で起こるお腹の振動。


かなり心配になり調べてみたら 胎児でもしゃっくりをするということが分かる。しゃっくりだと分かり安心すると 今度はそのしゃっくりがとても愛おしくなる。


その後、頻繁にしゃっくりをするのだが、ちょっと多すぎやしないかと心配になったが、しゃっくりが多いのも個性で何の問題もなく異常ではないということがわかったので、これもまた安心した。


そして胎内の音を聞きたいので胎児の心拍も聞こえる聴診器を買ってみた。


しゃっくりの時に聞くと、ヒックヒックと言ってるようでとても可愛かったな。


ほぼほぼ毎日しゃっくりをしていたのではないだろうか…


ベビちゃんが起きている時、声をかけるとよく動いてくれる事がある。
嫁さんはグロッキー。

しかし楽しいので遊ぶと興奮するのか 暴れだす。そして5秒に一回の間隔で ピクピクとしゃっくり…

とても不安になったことと嫁に怒られた事を覚えている。


日が経つにつれピクっピクっがドッ!ドッ!に変わる。

この辺が背中かねぇとか、ならここが頭やねとか楽しかったな。


陣痛当日。

ノンストレステストに使うおなかの張りと胎児の心拍を測る装置。それをおなかに取り付ける。数値が上がる度に嫁が苦しむ。心拍は上下するものの正常範囲内。

陣痛が進むにつれ嫁から悲鳴が増えてくる。


突然、反応に変なのが混じる。

その場にいる助産師とても不思議そうに装置の反応を見る。

私はその助産師を見て固まる。

もしかしてトラブルか!!


しばらくすると感じ慣れたタイミングでその反応が続く…

そう、しゃっくりだった…


その場は和む。

嫁だけ苦しむという。

この時、子宮口は 5センチ開いていた。

母子共同作業で挑む出産に娘の心咲はしゃっくりをした肝の据わった赤ちゃんという自慢。

実際は難産だったが心拍は全く異常がなく、無事に産まれてきてくれた。

気の強い子になりそうで怖い…

あ、心咲は生まれた今でもよくしゃっくりをする子です。新生児の頃は機嫌すらなかったものの、今ではミラクル不機嫌さんになります…